フォトアルバム

2012年1月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

2011年11月 4日 (金)

"Highlight Culture"を活かせ!

"Highlight Culture"とうい言葉を聞いたことがあるだろうか。

テキサス州ヒューストンで開催されたスポーツマーケティング学会2011で、フロリダ州立大学スポーツマネジメントの博士課程の学生(Mr.Kyle Bounds)が"Highlight Culture"の研究発表を行った。私もよく知っているが、非常にまじめで明るく、その視点からも将来が期待される研究者だ。

さて、私たちは、日々忙しい生活の中で、長いストーリーを短くまとめた"Highlight"ニュースを見ることが多いのではないだろうか。

例えば、野球やサッカーの試合中継を見ている時間がないので、手短にすべての結果や主要なシーンを紹介するスポーツニュースを確認することで「スポーツを消費する」ことも一つの例だろう。

「どの映画を見ようか」と考える時、"Highlight"シーンが集まった映画のプロモーションCMをみて判断すること、あるいはそれに刺激されて「見たい」と思うことも少なくないだろう。

"Highlight Culture"とは、このような形態の消費に慣れ、日々の生活の中で普通に"Highlight"を消費している文化ということができる。既に、私たちのはこの文化の中で生活をしているのだ。

では、その文化を活かしたマーケティングがスポーツ界で展開されているだろうか?

"Highlight Culture Sport Marketing"の最大ツールは、実はTVではなくYoutubeやUstreamだ。

例えば、ガイナーレ鳥取は、ほぼすべての試合のハイライトをYoutubeで見ることができる。




YouTube: 111026_2011J2第7節 ガイナーレ鳥取×ロアッソ熊本 ハイライト #roasso

ガイナーレ鳥取のファンは、わざわざ決まった時間にテレビの前に行ってスイッチを入れ、スポーツニュースを見なくてもいいのだ。

そして、この"Highlight"配信に最も適しているのがFacebookだろう。クラブのページにこの映像を随時アップしていけば、そのページのファンに対して随時映像を送り、刺激することができるのだ。

"Highlight Culture" と "Facebook Marketing"

スポーツビジネス界はもっと注目して活用すべきだ。

<藤本研究室FB>

http://www.facebook.com/chanho.park2?ref=notif&notif_t=friend_confirmed#!/fujimoto.seminar.ouhs

藤本淳也 ブログ

大阪体育大大学 ハイライト Facebook マーケティング スポーツビジネス Youtube Ustream

続きを読む ""Highlight Culture"を活かせ!" »

2011年8月 2日 (火)

生涯スポーツセミナー開催

今年も「生涯スポーツセミナー」が開催される。

11年前から有志で開催しているセミナーだ。

参加者は学生中心。関西を中心に複数の大学や専門学校から集まってくる。

講師の方々は、みんなボランティア。若い世代に「学び」「交流」の機会を提供し、将来、このセミナーで出会った参加者と講師とのネットワークを活かして、生涯スポーツの現場で活躍してほしい、という思いで参加してくれる。

詳しくは、下記をクリック。

2011.pdfをダウンロード

2011.pdfをダウンロード



<関連ブログ記事>

http://sml.blog.eonet.jp/blog/2009/07/post-440c.html

藤本淳也 ブログ

生涯スポーツ セミナー 学生 院生

2011年8月 1日 (月)

Jリーグ観戦者調査2011

Jリーグ観戦者調査2011が始まっている。

大阪体育大学が担当する5クラブのうち、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、アビスパ福岡の調査が終了した。院生・ゼミ生諸君、今年は私がフロリダ州立大学滞在中のため不在の中、滞りなく調査を実施してくれて、ありがとう。

そして、毎年ご協力をいただいている「観戦者」の方々には、心より感謝申し上げたい。その協力がこの調査とJクラブ、Jリーグを支えている。

この調査の素晴らしいところは、

  1. 毎年、継続的に実施している
  2. J1とJ2のすべてのクラブで実施している
  3. 調査結果を公開している
  4. 大学研究機関との協力のもとに実施している

ことだ。

Jリーグがスタートしたのは1993年だ。1990年代は世界的にもスポーツビジネスが発展した時期であり、同時に、スポーツマーケティング・マネジメントに対する関心がビジネス、学術両面で高まった時期でもある。

Jリーグには、ビジネスとアカデミックのバランス、クラブと研究機関との関係構築、観戦者データの共有と活用に注目し、この調査を開始・継続している点で、高く評価できるプロスポーツリーグだ。

以前のブログでも書いたが、私が知る限り、このような調査をこのようなモデルで実施しているプロスポーツリーグは、世界に類を見ない。

Jリーグクラブを対象とした調査の継続的実施を始めたのは、筑波大学が1993年、大阪体育大学が1994年だ。その後、Jリーグと共に現在のプロジェクトに発展してきた。

大学研究機関として、この調査にかかわる意義は大きい。それは、

  1. クラブとの関係構築
  2. 継続的データ収集とデータの活用
  3. スポーツマネジメント専攻の大学院生、学部生の成長

などだ。

大阪体育大学では、私のスーパーバイズのもと、院生を中心に準備を進め、ゼミ生と共にスタジアムで調査を実施する。その後、データ入力、分析、報告書作成を彼らが中心に行うことで、マーケティングリサーチの一連のプロセスを経験することができる。

さらに、Jリーグとクラブへの結果報告後は、独自項目を用いた分析を進め、ゼミ内での研究発表や、学会での報告へと発展させている。

毎年、このプロセスを経験した院生と学生が力をつけ、スポーツ界で活躍する人材となって巣立っていく。

Jリーグ、Jクラブ、観戦者には、本当に感謝だ。

Jリーグ観戦者調査2011の集計結果が報告されるのは、毎年、12月~1月ごろ。

2004年以降の調査結果は、Jリーグオフィシャルサイトで公開されている。

http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/spectator-survey.html

<関連ブログ記事>

http://sml.blog.eonet.jp/blog/2009/05/j-8bbb.html

http://sml.blog.eonet.jp/blog/2010/12/j-96c0.html

http://sml.blog.eonet.jp/blog/2009/07/jc-5acd.html

藤本淳也 ブログ

大阪体育大学、Jリーグ、観戦者調査、スポーツマネジメント、スポーツマーケティング

大学院、

2011年6月18日 (土)

研究課題は現場にある

スポーツマーケティング学の研究課題をどこから持ってくるのか?

私の研究室の場合は、「現場」だ。卒業論文、修士論文、ともにそうだ。

その理由は、

  • 学生・院生諸君が将来スポーツマーケティング・マネジメントへの就職を希望していること
  • スポーツマーケティング学が実践への応用学問であること

だ。

研究課題に取り組む理論的背景も不可欠であるが、私としては、「それは課題発見の後からでもいい」と判断することが多い。学生諸君が伸ばすべき能力は、現場で発揮する、

  • 課題発見力
  • 課題解決のためのマーケティングリサーチ力
  • マーケティング・データ理解力
  • マーケティング・データ活用力

だ。理論に関しては、彼らが現場で課題を認識した後に、その課題を解決に導く理論を探せる能力を高めて卒業・修了すればいい。

特に、修士課程の院生諸君がこれらの能力を高めて現場に出ていることは間違いない。

例えば、毎年、プロスポーツ関係に就職した大学院修了生を集めて行う研究会では、現場とリサーチを結びつけたディスカッションがスムーズだ。また、各チームに調査依頼をするときにも、依頼内容に対する彼らの理解力は高い。さらに、調査結果の報告においても、彼らは結果を現場に結び付けて理解することができる。

「スポーツマーケティングは現場で起こっている。研究室ではない」

よく学生諸君に対して使うフレーズだ。人気映画のキャッチをパクッたのだが、この通りだ。現場を知らなければ、現場を見ずして、スポーツマーケティング研究はありえない。

とはいっても、これは、スポーツマーケティング研究の「妥当性」の話だ。

その「信頼性」を高める基礎的な研究が不可欠なのも事実だ。

これについては、次回にしよう。

<藤本淳也ブログ>

大阪体育大学、フロリダ州立大学客員研究員

研究、現場、リサーチ、大学院、研究課題、卒論、修士論文

2011年6月16日 (木)

北米スポーツマネジメント学会

北米スポーツマネジメント学会が、6月1日~4日、カナダ、オンタリオ州、ロンドン市にあるUniversity of Western Ontarioで開催された。

今年の学会は、例年になく日本人の参加者が多く、15名ほどが参加した。

その中で研究発表をしたのは私の他に、テンプル大学大学院博士課程の井上君、フロリダ大学大学院博士課程の荒井さん、オタゴ大学大学院博士課程の住田君の計4人であった。

若い研究者が海外で活躍するのを見ると、日本のスポーツマネジメント学の将来が楽しみになる。特に、井上君はStudent Award(学会賞)を受賞する活躍だった。同じ日本人として本当に誇りに思う。

さて、この学会で発表する機会を獲得するのは簡単ではない。発表申し込み数に対して、レビュー後に発表が採択されるのは40%ほど。私も落とされた経験がある。

発表の申し込みは、レターサイズ、シングルスペースで2枚ほどの発表抄録を送る。その後、2名のレビューアーの採点表(点数)とコメントと共に、発表採択の可否が届く。特に、マーケティング分野では、理論、方法、結果の高いクオリティが求められる。

私の研究分野に関連する北米の学会は二つ、

  • 北米スポーツマネジメント学会(NASSM: North American Society for Sport Management)
  • スポーツマーケティング学会(SMA: Sport Marketing Association)

だ。共に研究発表のハードルは高い。学会大会と発表申し込みは、通常、

  • NASSM: 6月初旬に開催、発表申し込みは前年の10月末
  • SMA: 10月末に開催、発表申し込みは同年の5月末

だ。両方の学会でコンスタントに発表しようとすると、ちょっと大変だ。NASSMの発表準備をしながらSMAへ申し込む研究をまとめ、SMAの発表準備をしながら翌年のNASSMへ申し込む研究をまとめなければならない。

私も、今年は、NASSMの発表準備をしながら、SMAへ申し込む研究のデータ分析を進め、何とかカナダに出発前に申し込みを済ませた。

今後は、8月下旬の帰国前に、NASSM2012に申し込む研究のデータ分析を進め、まとめたいと思っている。

今後の北米での学会の予定は、

  • SMA 2011: ヒューストン
  • NASSM 2012: シアトル
  • SMA 2012: オーランド(フロリダ)

となっている。何とか、フロリダ大学での研究の成果として、発表を勝ち取りたい。

学会関連の情報はこちらで。

最近の北米における研究、特に、スポーツマーケティング研究において疑問に思っている点がいくつかあるが、これについては次回報告することにしよう。

藤本淳也ブログ

大阪体育大学教授、フロリダ州立大学客員研究員

スポーツマネジメント、スポーツマーケティング、学会、アメリカ、留学

2011年4月27日 (水)

ファンとチームをつなぐ装置

ファンはチームを「私のチーム」と思っている。あるいは、思いたい。

チームは「ファンのチーム」と思ってほしい。

そのためには、ファンとチームをつなぐ装置が必要だ。

「横浜よ栄光再び!伝説選手のパネル設置へ」

という記事が目に留まった。

  • 04年以来の優勝を狙う横浜が、29日の清水とのホーム開幕戦の会場となる日産スタジアムに、クラブの歴史を振り返る「ビクトリーパネル」を設置する

らしい。

これまでにも「スタジアムにミュージアムを」というブログを何回か書いてきた。スタジアムに歴史やその資産を感じるスペースの重要性を説明してきた。その意味からすると、これは素晴らしい取り組み、と思ったら、

  • ロッカー室からピッチに向かうまでの約20メートルの通路に、クラブが誇る伝説の選手たちや、J1間王者に輝いた95、03、04年の写真をパネルで設置

とのこと。その目的は、

  • 試合前の一番集中する時間に、選手のモチベーションを高めること

らしい。この効果のほどを科学的に裏付ける文献を知らないので、否定はしない。勝つことができれば、ファンを引き付けることができるのも事実である。

しかし、同様の取り組みが同スタジアムのファンの目に付くところになかったとしたら、ちょっと違うと思う。

「歴史的な資産がファンとチームを結びつけること」

は、スポーツマーケティング・マネジメント研究からも明らかで、その重要性も指摘されている。特にマリノスファンでない私でも見てみたい。これまで横浜マリノスで、そして日本代表として数々の栄光を築いてきた選手たちを。

ファンならもっと見たいはずだ。

そして、お父さんお母さん世代は「この選手、すごかったんだぞ」と子供に話し、家族アイデンティティ向上がチーム・アイデンティティへと繋がっていく。

Jクラブが本当にファンに長期的にサポートしてほしいのであれば、

  • ファンのどのアイデンティティを刺激して、チーム・アイデンティティに繋げていくのか
  • そのために必要かつ有効な「装置」はなにか

という視点が重要だ。

<藤本淳也 ブログ 大阪体育大学>

Jリーグ ファン アイデンティティ プロスポーツ マーケティング マネジメント

2011年1月25日 (火)

大学マイナースポーツクラブのプロモーション戦略

大学マイナースポーツの部活動にとって、部員獲得は非常に重要な取り組みのひとつだ。

2010年、大阪体育大学藤本研究室の卒業論文で、部員獲得のためのプロモーション戦略の立案実施とその評価に取り組んだ。

その内容の一部を紹介しよう。

私が監督を務める本学アルティメット部は、1994年に創部し、全日本学生選手権大会を男子5回、女子1回した強豪チームとなった。

2010年は、全日本学生で男子優勝、女子準優勝、全日本選手権で男子3位、女子4位の好成績を収めた。

これらの成績を支えているのは、新入部員の獲得だ。

アルティメットは、その競技特性上、多くの選手を抱えなければ全国で常に上位を狙うチーム作りは難しい。実際、全日本学生選手権で上位に上がってくるチームは、部員数が多い大学目立つ。

アルティメット部が例年行っている新入部員獲得戦略は、マーケットセグメンテーションの手法でもっとも入部の可能性が高い新入生セグメントを特定し、そのセグメント獲得に経営資源を集中的につぎ込む方法だ。

詳しくはこちらをご覧いただきたい。 http://sml.blog.eonet.jp/blog/2009/05/post-caca.html

さて、2010年4月に新たに取り組み、その評価を行った活動は、学内でのプロモーション活動強化による気づき(Awareness)促進と関心(Interest)向上戦略だ。

どの大学でも同じと思われれるが、マイナースポーツにとって、その存在を「気づかせ」、「関心を高める」ことは、部員獲得においてもっとも重要なポイントだ。

① 2009年度までの主な勧誘活動

  • 新入生オリエンテーションでのプレゼン
  • 学内ビラ配りとポスター掲示
  • 練習見学会
  • 説明会

② 2010年度の試み

  • 4月中は、「ユニフォーム等の部公式ウェアの着用」する
  • 4月中は、部員全員が「部員募集」の広告が張られたクリアケースを持ち歩く

Photo

卒論で取り組んだ評価の視点は二つ、

  • 部員のイメージ、印象の評価
  • クリアケースによる認知度向上の評価

である。

新入生にとって、説明会やビラ配り、練習見学で接した部員のイメージや印象は、そのまま部活動のイメージ・印象となる。

消費者は、好意的なイメージや印象を持った商品やサービスを好んで選ぶため、部員獲得においても非常に重要なポイントだ。

次に、クリアケース。写真のように、「アルティメット部」が「部員募集中」であり、昼休みにラグビー場に行くと練習を見学できることが、シンプルに示してある。本学においても、史上初めての取り組みだろう。

さて、新入学生を対象に実施した質問紙調査の結果は、

  • 男子部員よりも、女子部員の方がイメージや印象が良い
  • クリアホルダの広告認知度は、ユニフォームなどの部公式ウェア認知度の約2倍

となった。

  • 特に、男子部員の新入生に対する対応の態度を改善する必要がある
  • 体育大学では、日常的にジャージで学内にいる学生が多くいため、ウェアよりも、一風変わったプロモーションのインパクトが強い

新入生に対し、アルティメット部と部員募集中であることの認知度を高め、新入生に対する態度改善の必要性がわかったことは、この卒論の成果であろう。

さて、実際の入部者数だが昨年度と同程度。年によって人数にばらつきがある中、期待した部員数を確保できてよかった。

「入部」に対する「行動意図」や「実際の行動」への影響についてはもうすこし詳細な分析が必要だ。

しかし、部員獲得に悩む大学マイナースポーツの部活動にとって、計画的に、戦略的に新入生を刺激し続ける重要な手段を確認することにおいては、この卒論は意義のあるものと思う。

藤本淳也

大阪体育大学大学院

卒論 卒業論文 マイナースポーツ アルティメット フリスビー カレッジスポーツ プロモーション戦略

2010年12月13日 (月)

アメリカ、カレッジフットボール観戦

アメリカのカレッジスポーツの中で、最も人気が高いのはアメリカンフットボールだ。

私が、現在、特別研究員として赴任しているフロリダ州立大学(FSU)のホームゲームチケットは、一般で購入できるのはフィールドからかなり遠いスタンド上方のセクションのみ。

しかも、大人50ドル、子供25ドル、家族4人で150ドルもする。

現在、円が強いので助かっているが、それでも合計1万3千円以上。

しかし、年間でホームゲームは10試合もなく、1年間の期間限定でこの大学に赴任している私にとってはその機会価値は高い。

「せっかくだから」と思って2試合を家族で観戦した。

学内にある専用スタジアム(Bobby Bowden Field at Doak Campbell Stadium)のキャパシティは、約83,000人だ。

日本では横浜スタジアムのキャパがこれに近いが、アメリカでは11万人規模のフットボールスタジアムを持つ大学も少なくない。

私が観戦した試合は、1回目は6万人ほど、1回目が7万人ほどだった。これだけ入ると、スタジアムの雰囲気は非常にいい。

試合は、ともに勝利。特に2試合目は、試合終了間際のフィールドゴールで逆転勝ちだった。

ルールのわからない私の妻と娘たちも、スタジアムの雰囲気と、試合前とハーフタイムのマーチング、試合中に彼らがリードする一体感のある応援を満喫した。

ルールがわからなくても、とにかく「楽しい」「楽しめる」環境があった。

Sany0382 Sn3p0037

PhotoSn3p0031

フロリダ州立大学は、州都であるタラハシー市のCommuniry Brandを形成する重要な要素となっていて、そのブランド力を高めているのが大学のスポーツチーム(Seminoles)の活躍だ。

Seminolesの活躍は、タラハシーのスポーツの話題の中心であり、地域のコミュニティサイトにもFSU Athleticsへのリンクがある。

リーグ最終戦、最大のライバルであるフロリダ大学との試合は、1カ月半前にはチケットは完売、試合は快勝で、大いに盛り上がった。

12月4日(土)に行われたACC(Atlantic Coast Conference)のChampionshipでは、惜しくもヴァージニア工科大学に敗れ、5年ぶりのACC優勝を逃した。

来年の活躍を期待したい。

さて、FSUで既にリーグ戦を終えた主なスポーツは、

  • フットボール
  • サッカー(女子)
  • バレーボール(女子)

だ。

11月からバスケットボールがシーズンインした。

年明けから春へ向けて、テニス、野球、ソフトボールなどのシーズンが始まる。

年間を通して、カレッジスポーツ観戦の楽しみが続く。

藤本淳也

大阪体育大学、フロリダ州立大学特別研究員2010.8~2011.8

カレッジスポーツ、観戦、フットボール、スタジアム、マーチング

2010年12月 9日 (木)

観戦者データをどう集めるか【J特】

NBAのニューオリンズ・ホーネッツの例を紹介しよう。

2010年10月29日の試合チケットを、チケットマスターを通して購入、観戦した。

翌30日、ホーネッツから観戦のお礼とアンケートへの協力依頼がメールで送られてきた。

さっそく、アンケートに進んだところ、以下のような内容。画面表示で3ページほど、回答は5分程度で可能なものであった。

  1. 観戦理由: 9項目の複数回答
  2. 試合情報の入手経路: 14項目の複数回答
  3. 座席のエリア: 3エリアから選択
  4. 試合観戦満足度: 10段階尺度
  5. サービスの重要度: 9種類のサービス項目、5段階尺度
  6. サービスの満足度: 重要度と同項目、5段階尺度
  7. その他の重要なサービスは何か: 自由記述
  8. Giveaway(この日はTシャツ、ジュース&ポップコーン)をもらったかの有無
  9. Giveaway製品の満足度: 5段階尺度
  10. Giveawayのスポンサー名の認知度: Yes or No
  11. Giveawayのスポンサー名の想起: 記入式(Q10でYesと回答した者のみ)
  12. 関心のあるチケットプラン(種類): 6項目から選択
  13. 今シーズンの再観戦希望回数: 1回、2回、3~4回、5~8回、9~15回、16回以上
  14. (その理由: 「1回」と回答した者のみに回答を求める)
  15. 年齢
  16. 性別
  17. 世帯収入
  18. 人種
  19. 子供の数
  20. 住所
  21. メールアドレス

このように、内容は、

  • 観戦理由
  • サービス評価(Important / Performance Analysis)
  • スポンサー評価(認知、想起)
  • 個人的特性

に分かれている。

いくつかの面白い視点が含まれているが、その中から「13」と「14」について紹介しよう。

「14」の理由の回答欄のWebは、「13」で「1回」と回答した時だけ開き、「なぜ、あと1回しかこないのか」の理由を聞いてくる。

つまり、今後「2回以上来る」と回答した人には、その理由を聞かないのだ。

ここには、ホーネッツが何とかして観戦経験者の観戦回数を「もう一回」増やしたい、そのためにはどうしたらいいのかを探りたい、という意図が見える。

観戦回数エスカレーターを1ステップでも上にスライドさせたいのだ。

この視点は、スポーツマーケティングの理論とファンや観客のデータに基づいており、そこから得られたマーケティング課題の具体的な解決策につながる情報収集が展開されている。

おもしろい。

とはいっても、このアンケートにどの程度の回答者がいるのだろうか?

シーズンを通して見れば、そこそこの数が集まるのかもしれない。ネットを通したチケット購入だからこそ、オートマティックにアンケートへの回答をメールで依頼することができ、貴重なデータを収集することができるのだ。

一方、その回答者は、

  • 同じ人が回答している
  • 関心の高い人だけが回答している

危険性が高い。もちろん、このデータを解析し、傾向を読み取るマーケターは、その程度の危険性は十分に把握しているだろう。

さて、Jリーグはどうか?

私がかかわっているJリーグスタジアム観戦者調査(2009)によると、インターネットでチケットを購入した人の割合は2.6%に過ぎない(Jリーグ全体の平均)。

この数字を見る限り、ホーネッツと同様の手法による観戦者データの収集は不可能に近い。

一方、この「Jリーグスタジアム観戦者調査」は、J1とJ2の全チームを対象に、スタジアムで毎年実施している。

調査員がスタジアム内で直接協力を依頼するのだが、協力を断られることはほとんどない。したがって、ホーネッツのネットでの回答依頼のように、回答者が偏る可能性は少ない。

もちろん、調査である以上いくつかのリミテーションは存在する。

しかし、皆さんにも知っておいていただきたい。

Jリーグスタジアム観戦者調査のような調査を、「毎年」、「同じ手法で」、「全チームで」展開し、データを分析・活用しているプロスポーツリーグは、世界にJリーグしかない

私が、現在赴任しているフロリダ州立大学のスポーツマーケティングの授業でプレゼンした時にも、、このデータは大きな関心を呼んだ。

2010年の調査結果は、近いうちにJリーグのホームページ内で公開されるだろう。過去数年分の結果も含めて、是非、ご覧いただきたい。

その他にも、独自に調査を展開しているJリーグクラブは少なくない。

観戦者やファンのデータを集める方法はいろいろとあるが、どれにしても、回答者の協力が不可欠である。

より多くの方の協力によって結果の信頼性が高まり、より正確な情報がクラブのマーケティング・マネジメントにフィードバックされる。

今後も、ぜひ、ご協力をお願いしたい。

藤本淳也 ブログ

大阪体育大学、フロリダ州立大学特別研究員2010.9~2011.8

Jリーグ、観戦者、調査、NBA、メール調査

2010年12月 6日 (月)

来年のACLは大阪が熱い!【J特】

ACL出場決定おめでとう! G大阪、C大阪!

Jリーグは、2010シーズンを終了し、G大阪が2位、C大阪が3位。

これで、来年のACLには大阪から2チームが出場することとなった。

日本と14時間の時差があるフロリダ州で、朝一でWEBで結果を確認し、思わずガッツポーズをとってしまった。うれしい。

G大阪は、何年連続の出場だろう。

ご存じのとおり、「強いチーム作り」は監督・選手だけでなく、フロントにとってもとても難しい。しかし、「強いチームであり続けること」はもっと難しい。G大阪の関係者の尽力に敬意を表したい。

C大阪は、初出場。

J1復帰後、1年目にして掴んだ栄冠だ。以前、個のブログ内の記事でも紹介したが、C大阪はチーム強化だけではなく、クラブのマーケティング・マネジメントとしての成長も注目に値する。来期は、フロントにとっても、始めてACLを戦いながらのシーズンとなる。

さて、ACL出場クラブは、ACLをクラブのマーケティング・マネジメント戦略にどう位置づけているのだろうか。

チームブランド(クラブブランド)戦略としての視点から考えるとどうだろう。

  • チームブランドとしては、戦いの場がアジアになることによって、「日本で活躍するチーム」から「アジアで活躍するチーム」へのブランド・エクスパンション(ブランド拡張)を軸にした戦略が必要だ。
  • チームがアジア各国で試合をすることによって、チームブランドが訴求されるとともに、その価値が高まる。これは、チームをサポートするスポンサーにとってもメリットとなる。
  • それだけではない。
  • ACL出場は、ホームタウン在住のファンや住民の関心を喚起し、「おらが街の誇り」を一気に押し上げるチャンスなのだ。

集客やファン創造の戦略としてはどうか。

  • 実際には、アジア各国からの「集客」を期待するのは難しいし、現実的ではない。
  • 一方、日本にもアジア各国から多くの在日外国人がいる。
  • 現在、最も多い在日外国人は中国、次いで韓国・朝鮮だ。
  • 特に大阪府は、在日韓国・朝鮮人が日本で最も多い。
  • ご存じのとおり、今年のACLを制したのは韓国のチーム。ACLの集客、そして、彼らにとっての「地元(大阪)のチーム」の潜在的ファンとして、G大阪とC大阪の注目すべきセグメントであろう。
  • アメリカのMLS(Major League Soccoer)の主たるターゲットマーケットは、ヒスパニック系の住民。ファン獲得、集客、スポンサー獲得までその戦略は明確だ。

チームの成績には、少なからずUPとDOWNがある。

UPで終わった今季をどう来季につなげるか、監督・選手だけでなく、フロントも勝負だ。

いずれにしても、来年のACLは「大阪が熱い!」

藤本淳也(大阪体育大学)

フロリダ州立大学特別研究員(2010.9~2011.8)

大阪体育大学、スポーツマーケティング、Jリーグ、ACL、ガンバ大阪、セレッソ大阪、チームブランド